カテゴリ
全体 Loggia/ロッジア 『石目』について ぼくの本 詩集未収録作品集 詩 歌・句 書物 森・虫 水辺 field/播磨 野鳥 日録 音楽 美術 石の遺物 奈良 琵琶湖・近江 京都 その他の旅の記録 湯川書房 プラハ 切抜帖 その他 カナリス 言葉の森へ そばに置いておきたい本 未分類 以前の記事
2023年 11月 2023年 10月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 09月 more... フォロー中のブログ
最新のコメント
メモ帳
ライフログ
検索
タグ
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
をみなへし咲きたる野辺を行きめぐり きみを思ひ出 たもとほり来ぬ (万葉集巻十七) 「たもとほる」という語は、わかりにくいが、「た」が接頭語、「もとほる(徘徊る。回る)は、「まわる。あちこちうろうろする。」という上代語。オミナエシが一面に咲く野辺を歩いていて、あなたのことを思い出して、こんなに回り道をしてあなたにあいに来てしまった。それとも、結句は「あなたのことを考えながら、あちこち巡っているうちに、あなたの所にまで来てしまった。」と読んだほうが、ぼくの好み。 朝(あした)咲き夕べは消ゆる鴨頭草(つきくさ)の 消(け)ぬべき恋も 我はするかも 「つきくさ」はツユクサの古名。そぼくな歌だが、「消ぬべき恋」とは、死にそうなほど恋焦がれるという意味だが、「消ぬべき」という、身体的な表現が、いっそう一途で激しい心の様が感じとれる。
by loggia52
| 2009-09-21 13:08
| 歌・句
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||