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8月17日、京都、美山町で開かれていた《第4回美山ギター音楽祭》の一夜、つのだたかしさんのリュートコンサートがあるというので、家族とでかけた。自宅から中国自動車道を東へ、吉川J.Cから舞鶴自動車道、京都縦貫自動車道をのりついで、由良川沿いを会場まで、2時間と20分くらい。時間は思ったほどかからなかったが、風土はまるきりちがう。ただし、そのことは次の機会に。 プログラムは「Go from my window」にはじまって、「ケンプのジグ」、「グリーンスリーブス」などおなじみの曲が続く。後半も、ダウランドの「ラクリメ」をはじめ、「ファンシー」など、懐かしい曲ばかり。曲の合間に、挿話が会場の雰囲気をなごませるのも20年以上前に、つのださんの追っかけをしていたころと変わらない。 つのださんと初めて会ったのは1985年、静岡の画廊「ヴォワイヤン」。この画廊のことは、このブログで度々書いているが、ここで、同じ時に、つのださんは望月通陽氏と運命的な出会いをする。折しも、湯川書房の限定本の展覧会がその年の10月にあった。彼はまだ一枚のCDも出していないころだったが、湯川の限定本を見て、CDをつくるならこのようなものを作りたいと刺激を受けた。それをきっかけに、つのださんは、望月さんに染め絵を依頼し、1987年に「タブラトゥーラ」をリリース(キティーレコード)。以後、プライベートレーベル《パルドン》を立ち上げ、つのだ-望月のコンビで、次々にCDが誕生する。特に紙のボックスに、望月さんの染め絵を配した「サリーガーデン」や「悲しみよ、とどまれ」や「古歌」など、ライナーノーツのデザインも含めて、他のCDのデザインとは一線を画したスタイルを確立して印象に残るものだ。望月さんが、染め絵から鉄やガラス、陶など、手法を変容させていくのに呼応するように、つのださんのCDのスタイルもそれらによって飾られていく。 ちなみに、1985年の静岡でのコンサートのパンフレットがでてきたので掲げる。カウンターテナーの太刀川さんが歌っているが、この歌を聴いて、カウンターテナーに傾倒するきっかけにもなった。ぼくにとっても、以後の音楽的な嗜好を決定づける記念碑的なコンサートだったわけだ。
by loggia52
| 2010-08-20 00:27
| 音楽
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