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こうして、人為的に手が加わった森の環境と、北のヒマラヤの山々の寒冷な風と、南の地方の亜熱帯性気候の南風とが行き来する特殊な森の気象条件が、この幻のチョウを生み出しているようだ。 それにしても、ブータン奥地の森の雰囲気は、映像で見るだけでもわくわくさせる。もちろん、首都から一週間かけて車で谷の入り口まで行き、そこから標高2200メートルの山岳にある集落まで歩いて登っていくわけだから、とてもたいへんな行程だが。 もうひとつ、ブータン国家から許された森での滞在期間は一週間。その短い期間に、チョウを捕獲し、食草を突き止め、交尾や産卵のようすまでカメラに収めるというのだから、さすがにその道に通じた達人の集団である。 調査を終えたあと、森林保護官となるための研修をしているブータンの青年たちに、標本の作り方、飼育の方法などを講義して、後の森での調査をブータンの人々に託し、採集したシボリアゲハもすべて、現地に残すという彼らの研究者としての姿勢もすがすがしい。
by loggia52
| 2011-11-01 22:42
| 森・虫
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