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般若寺のある高台のあたりは平城山(ならやま)というそうだが、そこから歩いて南に下ると、東大寺の転害門の前を通る。東大寺の創建当時、つまり天平時代の姿を残している数少ない遺構とか。そこから京街道を逸れて、静かな住宅地の中へ。ところどころにひっそりと料理屋や雑貨を売っている店が点在する。 さて、午後は家人のお勧めで、「国際奈良学セミナーハウス」というところで開かれていた雅楽のセミナーを楽しむことに。「旧世尊院」という、東大寺の近くの寺院がセミナーハウスになっていて、本格的な雅楽の演奏やそのレクチャーを受けた。 もちろんナマの雅楽演奏と舞楽を見るのも聴くのもはじめて。複雑な話は省略するが、その楽器のそれぞれが実に興味深く、平安王朝の貴族たちの耳やリズム感や音楽的感性を思いやった。 メインの管楽器は《笙》と《篳篥(ひちりき)》と《龍笛》。すなわち、《笙》は天上から降り注ぐ光線の束のような音を出す。《笙》が天から下りてくる音であるのに対して、《龍笛(横笛)》は、天と地を駆け巡る龍のイメージで表される音、そして、主旋律を奏でることの多い《篳篥》は、人声の響き。とりわけ《篳篥》は小さな縦笛であるにも関わらず、思いのほか野太く大きな音をたてる。どれも、聞き惚れるような魅惑を誘う音だ。 この三管の楽器に、リズム楽器の太鼓や鉦鼓、それに琵琶や和琴などの弦楽器が加わる。 日本古来の音楽と言われるが、おそらくは当時はずっと異国的な響きやリズムに聞こえたに違いないと想像する。 雅楽のレクチャーのあと、正倉院のほうへ、イチョウの黄葉がみごとだというのでぶらぶら散策。その途中でみつけた瀟洒な洋風の建物。
by loggia52
| 2011-12-15 21:22
| 奈良
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