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頭にガッソウ(兀僧)という幣(しで)の冠をかぶり、柿渋染めの法被をまとう。裸足である。 《中門口(ちゅうもんぐち》という舞。《中門口》を調べて見ると、「貴族の邸宅や寺院の中門で演じられる」田楽の舞とある。 楽器は、このビンザサラと、締太鼓、小鼓などを使っている。この異様な出で立ちと音楽のリズムと、ゆったりとした所作は、時間の古層を感じさせる。斎灯の、下火になったあかりの中で、繰り返し、繰り返し、同じ所作が行われる。ずんずんと、不穏な時空に引きずりこまれそうだ。 田楽のあと、《扇の舞》という短い舞を、若衆がひとりひとり舞う。太鼓に合わせて、ちょうど刈りとったあとの田に降りたツルのような仕種。大きく片足で跳ぶ動作があり、これも田楽の一部だったのかもしれないとか言われる。若衆の仲間から、声がかかる。ひとりの舞は、あっという間に終わる。 この扇の舞が終わると、元にもどって、再び太刀舞―獅子舞―田楽―扇の舞が繰り返される。 なお、これが《宵祭》で、翌日に《本祭》が午前から行われ、同じように、太刀舞―獅子舞―田楽―扇の舞が奉納されたあと、注目の《高足》―能舞七番―などが行われる。4日は、他の行事があったので、見ることはできなかった。これは来年にお預けである。 ともあれ、700年の間、伝承されてきた古式を残した芸能。能楽のルーツである猿楽能の古態を残しているとされる能舞七番は是非見てみたい。
by loggia52
| 2015-10-13 21:27
| field/播磨
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