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虫のシーズンが終わって、11月にブナ・ミズナラの森に行く予定だが、しばらくは山行きはお休み。
いつも楽しみにしているブログがある。「世界のブナ」という永幡嘉之さんのブログ。永幡さんについては、彼の著作「白畑孝太郎」を紹介したことがある。「山形を拠点に、世界のブナの森と、極東ロシアを巡る博物誌」というサブタイトルが語るように、昆虫だけを対象とするのではなく、それを地域、地理、風土のなかの地誌としてとらえようとする。だから写真も、昆虫の棲息地域の自然や人々の営みもふくめたパースペクティブをもって撮られている。最近では雲南のリンドウ、やその周辺の風景、極東ロシアのトンボやそのあたりの自然など、印象に残る美しい影像の連続で、すばらしい。 とりわけ、10月10日の記事の、おびただしい量の、旧い三角紙標本類には感動した。その日の永幡さんのブログからの引用。 『 この三角紙の束が空き缶から出てきた時には震える思いだった。半世紀以上を経た茶色いパラフィン紙。・・・白畑孝太郎が採集したミヤマシジミ(中上、1946年の発見当時のもの)にベニヒカゲ(右上)、黒澤良彦が採集した米沢のヒメシジミ(左中、1941 年)、伊東巖が飛島の調査に先鞭をつけたときのヤマトシジミ(中下、1937年)、小野精美が蔵王で採集したギンイチモンジセセリ(左中)にヒメシジミ(中)。右上は・・・』と続く。 この写真を見たときの胸打たれる思いをなかなか表現しにくいが、何か、詩が書けそうな気がした。もやもやしたものととてもクリアな思考とが混じり合った不思議な思いである。 それはともかく、更新されるたびに、ため息のでるブログである。 なお、永幡さんは、かつては鳥取におすまいの頃もあって、但馬のカミキリムシの調査を精力的にやっておられた。これも貴重な資料であることはいうまでもない。
by loggia52
| 2008-10-12 21:17
| 森・虫
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