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しかし、それがすこぶるおもしろい。建物に入ったとたんに、思わず声をあげて感激したのが、この最初の写真の部屋。それぞれの展示物には、それが何なのかという表示は一切ない。ただ、大きな古い地球儀が据えられ、有蹄類の骨格標本があり、ガラスケースには鳥類の剥製、一昔前の戸棚には、フォルマリン漬けの動物標本が、整然と並べられているだけなのだ。 この面白さは、屋根裏部屋の面白さとでも言えばいいだろうか。どんな家でも、使わなくなったもの、いずれ捨てるのだが、とりあえず置いておこうというような雑多な用済みのものを放り込んでおくのが、屋根裏部屋や物置だが、子どもにとって、こういう空間ほどわくわくするところはない。いったいこれは何だろうと思うような妙なものを見つけて喜ぶのがこうした場所なのだ。子どもばかりではない。大人になっても、家族の懐かしい品や、忘れていた思い出のよすがとなるような、思いがけないものを見つけて感慨にふけることだってある。 そんなわくわくするような予感を胸にしまい込んで、誰もいない(実際、入館無料なのに、ぼく以外にはだれもいなかったし、監視する人にも出会わなかった)分館をあとにした。
by loggia52
| 2010-07-25 23:58
| 日録
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