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![]() ![]() 和辻哲郎の『風土』を話のマクラに、文化と風土についてのかかわりを、ご自身の旅や海外での滞在の体験を重ねて語られた。和辻の『風土』でおなじみのモンスーン(南アジア・東アジア地域)、砂漠(西アジア地域)、牧場(西ヨーロッパ地域)の三つの風土と文化の相違を、ご自身のエジプト・ナイルを遡行する旅や、イラクなどの取材の旅で得られた実感をまじえての興味深いお話。たとえば、なぜ砂漠という風土からユダヤ教やイスラム教などの一神教が生まれたのか、西欧の牧場的な風土と戦車(戦争)の関係、イラクの人々や料理への親近性、料理と《帝国》とのかかわりなど、お話のディティールが聴く者をとらえる。和辻の『風土』がその気候に重きを置いているのにたいして、池澤氏は人文地理学的というか、地政学的な部分に重きをおいておられる。 話の中心は、タイトルのとおり、日本である。日本の風土のとっかかりに、姫路という場所柄から、瀬戸内海の文化史における重要性から語り始められた。たとえば、そもそも邪馬台国が北九州か、大和かという論争も、瀬戸内海という文化の《高速道路》があるがゆえに、大陸・半島の文化が九州に伝わるや、たちどころに瀬戸内海を通ってすぐに大和にまで達したというところから生まれたものだ-というわけである。大和から東への文化伝播のスピードが極端に落ちることからも、瀬戸内海の重要性はあきらかだというわけである。 このへんで、話の内容については措いておくが、お話のおしまいだけを言えば、氏の個人編集で刊行が始まった河出書房新社の『日本文学全集』は、そうした日本列島という風土が形成したわれわれ日本人とはいったい何者なのかという問い掛けが動機なのだという。古典から現代までの文学作品を読み解くことで、それをあきらかにしたいとうこと。そのなかで最も興味を引かれる『古事記』をご自身でお訳しになったというわけである。 (冒頭の写真は、平成の大修理を終えて、この月の下旬には一般公開が再開される姫路城。もう一枚、下は、講演会前に立ち寄った姫路文学館前から、雨に煙る姫路城。 ![]()
by loggia52
| 2015-03-01 23:36
| 日録
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