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![]() ![]() ![]() 今回の展示について、望月さんはこう記している。 「染めの仕事中のことである。屋外の布を洗う水槽の水に、こまかな水泡(みなわ)が一面に浮かんでいた。それがわずかな風に小さく割れて、様々な形になった。次の風が次の形を生んでゆく。その造形のたのしさにすっかり見惚れた私は自分も水泡の絵をかこうと思った。12年程前のことである。 この仕事の間共感を求める気持が皆無だったことが我ながら清々しい。そもそも共感を支えに運ぶのが古来型染めの在り方なのだから、私はちょっと異端者の気分になれた。 御覧下さる貴方には、この絵を型染めとしてではなく、むしろ雲の形に象や道化を見るように自由に詩と遊ぶ心で向き合って頂けたら。 私は今頃になってつつしんで共感を求める次第。 望月通陽」 この文章にもあるように、2004年の作品。これまでの線とは印象の違う型染の造形。彼の線が生まれる前のいわば造形の胎児のごとき無垢とともに、どこか不安や畏れや傷みの兆す印象をおぼえる。それは、彼の言う「造形のたのしさにすっかり見惚れた」水槽の水泡の印象とはいささか似つかわしくないものだが、見る人の思いを遮断して、無心にかたどった形象が、彼自身にも気づかなかった心象を映しだしたのかもしれない。 さて、お話と朗読の会場の写真を冒頭に掲げた。この席がぜんぶ埋まって満員の盛況。(写真はひかえることに。 ) 高橋睦郎氏のお話は、自分を紹介するとき、自身のことを《詩人の》高橋です・・・、とは言わないのはどうしてかという枕から、幼年期や、詩を書きはじめたころを、初期の作品を朗読しながら語るというスタイル。地元の九州でのお話でもあり、幼年、とくに母親の思い出を中心に、詩に目覚めていった経緯や、幼年期の生活や母との生活が、どのように自らの形成に影をおとしていったかを暗示的にお話になった。 高橋さんの詩もそうだが、お話も「語り」の魅惑に尽きる。たんたんとしたお話に聞こえるが、いつのまにかその語りに掛けられた魔法に引き込まれる。身体にしみついた語りの妙味は、彼の仮面でもあり、また素面でもある。 後半、なんでもいいからご質問をという会場への投げかけも、次々と聴衆から手があがるのは、睦郞氏の語りの眩暈につい誘われたからでもあろう。それにただ答えるだけではなく、そこから必ず敷衍して話を広げ、深めていく。 お話が果て、宿もぼくたちと同じ別府の鉄輪温泉《柳屋》ということもあり、そちらで豊後水道の関サバや「十四代」という山形のお酒のふるまいもあり、望月さんたちと、尽きない高橋さんのお話は深更にまで及んだ。 鉄輪の湯につかるのは翌朝に。お宿の鉄輪《柳屋》について、もう少しお話があるが、それはF.Bのほうで。 ![]()
by loggia52
| 2016-02-27 21:36
| その他の旅の記録
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