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![]() 折口信夫に関連してこの大修館書店の『折口信夫事典』は、いわば折口民俗学の沃野を天体と見立てれば、それを星座として整理したものと言えようか。折口特有の語彙、この辞典では「折口名彙」と呼ばれているが、それを実にこまやかに解いてくれる。ただし、この事典に溺れてしまうのは注意しなければならない。 ぼくの利用法というのは、たとえば「ほかひびと」について、折口がそれについて、どこにどんなことを記しているかをこの事典でまずあたって、それを参照しながらその原典を読むというやり方。膨大な全集とノート類の、どこに何が書いてあるかは、この事典を手がかりにすれば、的確に無駄なく読むことができるのは重宝する。 折口信夫の魅力のひとつは、たぐいまれな、実に詩的な「類化性能」の魅力だ。民俗学の資料の比較研究の際に、「その差異点を捉える『別化性能』と、類似点を直観する『類化性能』との二者があり」、折口はその後者、つまり類化性能を得意とすると、自ら『古代研究』の「追ひ書き」で書いている。特に、言葉に対する類化性能を見抜く力にはため息がでるほど胸がすく。 この折口の類化性能という言葉をふと思い出させてくれたのが、最近読んだ赤坂憲雄の『性食考』(岩波書店)だ。この書物は徹底して類化性能を駆使した切り口で、縦横に日本のみならず、彼此の資料を引き寄せ、宮沢賢治やこの折口信夫を伴走にたてながら、人間のいのちの根源に降りていく。とくにおしまいの方は鬼気迫る。
by loggia52
| 2017-11-23 00:14
| そばに置いておきたい本
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