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![]() 最終日は、燕子花の咲く季節にあわせて公開しているという根津美術館の光琳の『燕子花図屏風』をかねてから見てみたかった。その念願がかなった。目当てはそれだったが、むしろその前に、下旬とはいえ4月なので、花はまだだろうと思っていた美術館の庭の池の燕子花が咲いていたのはうれしかった。思わず声をあげそうになった。咲いている、咲いている。そればかりか、藤もみごとに咲いていた。まさか東京で、いちはやく今年初めての藤も燕子花も愛でることになるとは。まるで今日の日のために咲いてくれているかのように少し花数はすくなかったが、それもまたいい。庭のそこここに多重塔や石仏のいいのが新緑の葉陰に見えているのもよかった。 燕子花図屏風もたっぷりと見る。花の群青と葉の緑と金箔と、わずか三色だけで描かれた奇蹟のような画だ。花の群青もそれぞれの花ひとつひとつの色の濃淡が描きわけられているのも確かめる。その色合いのグラデーションは、岩絵の具の砕いた粒子の細かさ(大きさ)であらわしているのだという。その構図の妙味もいうまでもないが、この画の存在感、豪華さと、たたずまいの晴れやかさとみずみずしさ。 それだけではない。宗達工房の草花図屏風も、ぱっとはなやかで、これもおおと小さな声をあげた。描かれた数多くの花の名を当てるたのしさ。見事な写生と構図の妙。ほかにも洛中洛外図屏風の数々を堪能したのだが、これはまた次に書こうと思っているのだが、町田国際版画美術館の『身体の宇宙展』をつい一日前に見ていただけに、その西欧の作品が追いかけているものと、この近世日本の画に見られる、ものを見るまなざしの相違にあらためて思うことがあった。 それから、ホールにあった北魏の四面仏碑像も、思いがけないものを見た、という印象。ここ2年ほど前から、円成寺の運慶の大日如来を見てからというもの仏像の熱に浮かされている。少しまえも「小さなほとけたち」の写真集について書いたが、四面にレリーフされた仏像のひとつひとつの、稚拙さを残しながらも実に気品のあるたたずまいに心ひかれた。仏性は細部にやどりたまふ。 ![]()
by loggia52
| 2019-04-29 16:37
| 美術
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