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![]() 福田尚代さんの展示を大阪のホテルグランヴィアで開かれた「アート大阪2019」というイヴェントで見た。ホテルの26階のそれぞれの客室が、作家たちの展示室にあてられていて、鑑賞者は自由にお目当ての作家の部屋に向かう。 ![]() ![]() ![]() しかし、おもしろいのは、そのような個人的な体験やプライベートな動機で紡がれたものなのに、決して内にこもることがない。こちらに開かれている。何人かの鑑賞者の反応を観察したが、まず小さな歓声があがる。そして次に、ひとつひとつのエリアや消しゴムのオブジェを吟味しはじめる。そのうちに、女性であれば、自分の幼いころに同期させるように、作家の少女の頃の記憶と自らのそれをかさねていく。一つ一つのオブジェも匿名性をおびていて、だれの少女時代にも滑り込んでいくようなかたちに見える。ある種の抽象性を残したかたちなので、見る物が自分の物語や自分の世界に加工しやすいようになっている。おそらく、この俯瞰性(鳥瞰性)と平面性が、見る者には、幼年期、少女期の標本のように見える要因になっているのだろう。 《浮島》というタイトルが示すとおり、この世界は仮想であり、仮に浮かべてある人工の島である。展示が終われば、すべてかたづけられて、変哲もない匿名のホテルの一室にもどる。それはまるで、自らの記憶の深い層にある少女の時間を、この世界にいっとき浮かび上がらせるための方法のようにも思える。 会場がこうしたホテルのほかにも、お寺や廃屋やごくふつうの住居や美術館でも、また違った世界を映し出してくれるだろう。
by loggia52
| 2019-07-19 10:32
| 美術
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