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![]() ![]() 創造的なエッセンスは木口木版時代と変わっていないということが、徐々にわかってきたからだ。むしろ、あの木口木版の禁欲的な白と黒と細密な線刻に限られ、抑制されてきた方法的な選択肢や表現領域を、慎重な手際で広げられていったことに積極的な意義を見出すことができるだろう。《水の法・火の法》(2015年)などという宇宙観も、木口木版では考えられない深さと奥行のある表現を提示してみせた。もちろん、木口作品では果たせなかった大きな作品が可能になったということもあるが、ぼくは、それよりも、一つの魅惑的な特徴は、極小(ミクロ)と極大(マクロ)の図像を取りこんだダイナミックで神秘的な奥行を備えた、コラージュと墨・煤・アクリルの複合的技法による眩暈のするような空間感覚を覚える作品群である。それらの作品のタイトル(言葉)や、それぞれの作品群の連鎖によって構築された不思議な(擬)物語空間はほんとに魅力的だ。 ![]() プチボワでの今度の個展は、そうした複合的な技法の作品やオブジェやリノカットや銅版画(ドライポイント)や木口木版など、柄澤齊の魅惑的な作品宇宙を生み出す秘密の道具箱を開いて見せたような展覧会だ。一つ一つの作品をとおして、技法的な関心を寄せるのもいいし、タイトルと作品のイマージュとの物語を編むのもいい。あるいは、それぞれの作品集から抜き取られた、技法も制作年代も異なるものたちの集合という点では、柄澤齊の想像力の地層を切り取った断面を見るといったおもむきもある。また、彼が他の作家たちと試みている文庫本のカバーを版画で包み込んだ本の幾つかも展示してある。 ぜひ、柄澤齊という作家をあまりしらないという人も、そういう点では絶対におもしろい展覧会だと思う。
by loggia52
| 2019-12-03 17:45
| 美術
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