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![]() よく知られた名曲も紛れてはいるが、それらもふくめて、演奏される曲はみなアノニムな摩滅の時間にただよう音の楽。誰が紡いだ曲なのかを問うことは、ここではもうどうでもよいこと。先日、書写山圓教寺に麓から歩いてお参りしたとき、目鼻もさだかではない石の仏が一丁ごとの丁石のそばにあったが、瀬戸内ぞいの、摩滅しやすい柔らかい石の石仏。つのだのリュートはそんな摩滅した石のやわらかで、おだやかな肯いの手触りのような音楽を奏でていた。とても心曳かれた。リュートの、一音一音の、指から弾かれるその繊細であたたかい音楽が、ぼくの呼吸(いき)と響き合う。
「遊び」と書いて「すさび」と読む。「すさび」は「荒び」とも書く。「荒び」は辞書によると「①物事の進んでいく勢いにまかせること。事の成り行きにまかせること。② 心のおもむくままに物事をすること。慰み。遊び。すさみ。」とある。これはまるでつのだたかしの音楽そのものではないか。遊(すさ)びは決して、いいかげんなものではない。松岡正剛によれば、「すさび」と「さび」はひとまたぎなのである。なぜかつのだたかしの音楽を聴いていると、そんなことをふと思う。 つのだだかしの詩の朗読もいい。雑味の話をしていたけど、つるつるではなく、なんとも言えない「さわり」の味わい。ちょっとかすれ気味の声。でも艶があって、間がある。つのださんの音楽のよさ(魅力)は、間(ま)にある。間とは沈黙の深みのこと。そこが、西欧の平均律の音楽とちょっと違う。そのズレがつのだかしの魅力だ。それもまた、「すさび」である。 それにしても、リュート、ウード、ラウタ、バロックギターなどの楽器のかたちと、音の個性にうっとりとききほれた。 立ち止まること。リルケの言葉に立ち止まり、望月通陽の造型に、つのだたかしの音楽にふと立ち止まった。すると、いろいろなことが見えてきた。そのことについて、少しずつ語っていく。
by loggia52
| 2021-06-10 00:51
| 音楽
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