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楽しみに待っていた山尾悠子さんのエッセイ集『迷宮遊覧飛行』(国書刊行会)を興に任せて開いて読んでいる。 澁澤龍彦、倉橋由美子、矢川澄子、それにボルヘスなどを読んでいた京都の学生の頃を思い出す。 山尾さんは、二つ年少で、同じ同志社の国文学専攻。大学時代には(そして今も)お目に掛かってはいなかったが、『夢の棲む街』のハヤカワ文庫が出たころ(1978年)、同級生だった高柳が瞠目して、同じ国文の出自を持つ彼女の存在を教えられた。「遠近法」などのボルヘス的な作風と文体の緻密さに舌を巻いたのを覚えている。その後、彼女の長い休眠期間があったので、おのずと忘れていたが、2000年に『山尾悠子作品集成』の分厚いりっぱな本が出たときには驚いた。 高柳はそれから澁澤龍彦没後30年の会場で初対面の挨拶を交わしたが、ぼくはまだ。お隣の岡山に住んでいらっしゃるので、あるいは倉敷の蟲文庫あたりでばったりお目に掛かるかもしれない。 エッセイの中には、そんな高柳誠やぼくの国文学時代のころのことが、fictionalな味付けがほどこされて出てきたり、『現代詩手帖』の「名井島」特集でこちらが依頼したエッセイも収録されている。「個人的な、ひどく個人的な」という作品では、『高柳誠詩集成』と『名井島』が採り上げられていて恐縮。 500頁にも及ぶエッセイ集。しばらく楽しめそう。
by loggia52
| 2023-02-01 17:35
| 書物
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