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![]() ![]() 《戸次祥子展――影凜所(えいりんしょ)》3月25日(土)から4月11日(火)。ギャラリーサンセリテ。https://honokuni.com/area/toyohashi/15714/ 作品に接してからずっと、注目している二人の個展。 ぼくが魅かれるのは、作品に言葉(文学と言ってもいい)と結びつきがつよいところ。ナラティブなものを喚起する作品。柄澤齊も望月通陽もそういう作家だが、この二人も強い文学性、物語性に彩られている。そういう要素は、どちらかというと、美術の世界では余り評価されない。作品が言葉に頼りすぎるぶんだけ、美術としては弱いというのだろうか。 しかし、版画や人形は、言葉や物語と切っても切れない紐帯で結びついていることを思えばそうした批評はあたらない。 そういう理屈抜きにしても、二人の作品は魅力に溢れている。新鮮で潤いのある言葉や物語がおのずと胚胎している。 宮崎郁子のシーレの人形世界、今回はヴァリー・ノイツイルに焦点をあてた展示だという。彼女の言葉を聞こう。 「私は、四半世紀以上シーレ作品の人形としての立体化に取り組み続けていますが、シーレの最重要人物にもかかわらず、私の中のキャラクターとしては未だに確立できていないヴァリーでもあるのです。とても難しい・・私の作ったヴァリーさんは修正、補修を繰り返し、満身創痍の状態です。でも、それがヴァリーでありシーレであるのかもしれません。」 『日曜美術館』のシーレ特集でのお話を思い出してもいい。魅惑的な会場。2017年の個展のおりは、ぼくもかけつけた。ここのプライベート感あふれる美術館で、自分だけの宮崎シーレと時間を過ごす至福の時間に今回もひたりたいものだ。 戸次祥子のほうは、「影凜所」というタイトルそのものが醸すナラティブな世界の圏域を額縁として、想像力をそそられる作品群のようだ。作家の言葉に耳を傾けよう。 「それは、あるとき林道のカーブに立っていて、あるときは、笹原や樹間を一瞬よぎったり、そこの岩場や向こうの斜面から、じっとこっちを見ていたりしました。 時にはごく平凡に人の姿をして、登山道で話しかけて来るのもいます。 晩秋から春のはじめ頃よく出会いました。やがて新緑が萌え、夏の明るい日差しがやってくると、とんと見なくなるのです。 山に誰もいなくなる夜にはきっと、月明かりの下で、それぞれのしごとに、勤しんでいるのだと思います。 里山で見かけた、どこか透明なものたちを彫りました。本当はみんな、このまま隠しておきたいほど好きです。」
by loggia52
| 2023-03-29 00:40
| 美術
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