カテゴリ
全体 Loggia/ロッジア 『石目』について ぼくの本 詩集未収録作品集 詩 歌・句 書物 森・虫 水辺 field/播磨 野鳥 日録 音楽 美術 石の遺物 奈良 琵琶湖・近江 京都 その他の旅の記録 湯川書房 プラハ 切抜帖 その他 カナリス 言葉の森へ そばに置いておきたい本 未分類 以前の記事
2023年 11月 2023年 10月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 09月 more... フォロー中のブログ
最新のコメント
メモ帳
ライフログ
検索
タグ
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
骨格をなすのが、高柳誠の書いた「都市の肖像」で、「市庁舎」「天文台」「遊園地」など、都市の主要なトポスを、散文詩として並べている。後にこの作品は書肆山田から『都市の肖像』(1988年)として上梓され、その年の高見順賞を受賞している。高柳の資質がよく出ている好詩集で、彼の代表作といっていい作品だ。 目次の「広場」~「地誌」までがぼくの執筆で、高柳の執筆部分が、都市の俯瞰的な叙述であるのに対して、ぼくの書いた部分は、「ダルレス・・」と呼びかける一人称で、路地裏の秘密めいて濃密で退廃的、官能的な都市の病巣を浮かび上がらせるのを意図した。 柄澤の木口木版は目次の「劇場」と「鳥」。北川の版画は「群衆」と「寺院」。それぞれのページに作品が挿入されている。 このように、『容器』Ⅱ号で、ぼくたちが、この同人誌で企図した「詩と版画のテクスチュール」というスタイルを、最も具現化することができた。 本の体裁は、そのパンフレットにあるように、総革装で、用紙は西欧の手漉きの紙を本文に使っている。表紙の4隅に同人4人のイニシャルが彫られている。綴じるための革の紐の意匠もおもしろい。なおパンフレットの図柄は、本の見返しの図柄を利用してある。パンフレットの裏側が、この図。
by loggia52
| 2009-07-15 00:18
| 書物
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||